posレジには、ターミナル型、タブレット型、パソコン型、決済端末一体型など、さまざまな種類があります。それぞれにメリットやデメリットがあり、業種や規模によって最適なものが異なります。
posレジの業界は、近年、IT化やキャッシュレス化の進展に伴って大きく変化しています。2020年のターミナルposレジの世界市場規模は約22億ドルでしたが、2027年には約100億ドルに達すると予測されています。また、タブレット型やクラウド型のposレジも急速に普及しており、日本国内ではAirレジ、 スマレジ 、ユビレジなどが高いシェアを獲得しています。
posレジの業界に関する最新の動向やシェア率を、以下の表にまとめました。参考にしてください。
種類 | 特徴 | 主なメーカー | シェア率 |
---|---|---|---|
ターミナル型 | 機能が高く、大規模店舗やチェーン店に適している | 東芝テック、NEC、富士通フロンテックなど | 国内で約8割 |
タブレット型 | 導入が手軽で低価格、小規模店舗や個人店に適している | Airレジ、 スマレジ 、ユビレジ、Squareなど | 国内で約66万アカウント |
パソコン型 | 市販のパソコンにソフトをインストールするか、専用パソコンを利用する | ビジコム、スキルネット、モイネットシステムなど | 国内で約10万台 |
決済端末一体型 | レシートプリンター、キャッシュレス決済端末、posレジ端末が一体となった最新型 | スマレジ 、SMBC GMO PAYMENT、ビジコムなど | 国内で約1万台 |
posレジの業界は、今後もIT化やキャッシュレス化のニーズに応えるために、新しい製品やサービスを開発していくでしょう。posレジを導入する際には、自分の店舗の規模や業種、予算などを考慮して、最適なものを選ぶことが重要です。
POSレジ選びは慎重に。実際の事例をまとめた、スマレジの資料に成功の秘訣があります!
POSレジとは、Point Of Sale(販売時点)の略で、商品の販売や在庫管理などを行うレジスターのことです。近年、IT化が進む中でPOSレジの導入も増えており、さまざまなタイプやメーカーのPOSレジが市場に出ています。では、POSレジの市場規模やシェア率はどのようになっているのでしょうか。今回は、POSレジの最新の市場動向やシェア率上位のメーカーを紹介します。
POSレジの市場規模と成長率
まず、世界全体で見ると、2020年のクラウドPOSレジの市場規模は22億ドルでした。2021年以降の年平均成長率は24%が見込まれており、2024年現在の市場規模は約42億ドルと予測されます。2027年までには市場規模が100億ドルに達すると見込まれています。
クラウドPOSレジとは、インターネットに接続されたタブレットやスマートフォンなどの端末にPOSレジアプリをインストールすることで利用できるPOSレジのことです。導入の手軽さや低コスト、リアルタイムでのデータ管理などのメリットがあり、特に小規模な店舗や移動販売などに適しています。
一方、日本におけるPOSレジの市場規模は、2017年に一度ピークを迎えており、出荷台数22万台、出荷金額769億円でした。その後はあくまで推定のデータになりますが、2018年に660億円、2019年に609億円となっています。2017年の出荷金額が特に高い理由としては、大手コンビニチェーンなどのレジ入れ替え需要などが要因となっています。
日本におけるPOSレジの市場規模と成長率の推移は以下の表のようになっています。
年度 | 出荷台数(千台) | 出荷金額(億円) | 前年比(%) |
---|---|---|---|
2020 | 未報告 | 220 | 未報告 |
2021 | 未報告 | 未報告 | 未報告 |
2022 | 115.473 | 481.53 | 123.0 |
2023 | 131.32 | 456.35 | 78.4 |
2024 | 予測値 | 予測値 | 予測値 |
出典:株式会社矢野経済研究所による調査に基づくデータ
POSレジのシェア率上位のメーカー
次に、POSレジのメーカー別のシェア率について見ていきましょう。ここでは、ターミナルPOSレジとタブレットPOSレジの2つのタイプに分けて紹介します。
ターミナルPOSレジのシェア率
ターミナルPOSレジとは、専用の端末とプリンター、キャッシュドロワーなどの周辺機器を接続して利用するPOSレジのことです。機能が高く、大手のコンビニチェーンやスーパーマーケットなどで多く使用されています。
ターミナルPOSレジのメーカーでシェア率が高いと言われているのは、東芝テック・NECプラットフォームズ・富士通フロンテックの3社です。この3社で市場の約8割近くを占めており、各社は顧客のニーズに応える周辺機器やPOSシステムを提供し続けています。
特に国内トップの東芝テックは、世界全体でもシェア率NO.1となっており、2021年の出荷台数は約100万台に達しました。東芝テックは、飲食店や小売店など、さまざまな業種に特化した機能を備えたPOSシステムも提供しており、今後も上位を維持し続けるでしょう。
ターミナルPOSレジのシェア率上位のメーカーは以下の表のようになっています。
メーカー | シェア率 | 特徴 |
---|---|---|
東芝テック | 約35% | 多様なPOSレジを提供。無人決済システムも開発。 |
NECプラットフォームズ | 不明 | 飲食店や小売業に特化したPOSシステムを提供。 |
富士通フロンテック | 不明 | 多様なPOSシステムと自動精算機を提供。 |
タブレットPOSレジのシェア率
タブレットPOSレジとは、前述したクラウドPOSレジの一種で、iPadなどのタブレットにPOSレジアプリをインストールすることで利用できるPOSレジのことです。導入の手軽さや、低価格でありながら充実した機能を持っていることから、小規模店舗や移動販売などに適しています。
タブレットPOSレジのシェア率においては、3大メーカーと言われるAirレジ、スマレジ、ユビレジが高くなっています。それぞれAirレジが665,000アカウント以上、スマレジがアクティブ店舗38,000店舗以上、ユビレジが30000店舗以上となっています。
また、海外の大手POSレジメーカーも続々と日本市場に参入しており、シェアを伸ばしています。例えば決済端末で有名なSquareが提供する「SquarePOSレジ」は全世界200万以上の事業所に導入されており、圧倒的なシェアの高さを誇ります。
タブレットPOSレジのシェア率上位のメーカーは以下の表のようになっています。
以下は、日本のタブレットPOSレジのシェア率をまとめた表です。
メーカー | シェア率 (%) |
---|---|
Airレジ | 30 |
スマレジ | 25 |
ユビレジ | 20 |
Square | 10 |
その他 | 15 |
POSレジの今後のトレンド
POSレジの市場は、今後もさまざまな要因によって変化していくと予想されます。ここでは、POSレジの今後のトレンドについていくつか紹介します。
セルフレジ
セルフレジとは、お客様自身が商品のバーコードを読み取り、支払いを行うレジのことです。コロナ禍で非接触のニーズが高まる中、セルフレジの導入も増えています。セルフレジのメリットとしては、レジの混雑を解消し、スタッフの人件費を削減できることが挙げられます。
セルフレジの市場規模は、2020年には約1,000億円でしたが、2025年には約2,500億円になると予測されています。セルフレジの導入率は、コンビニでは約30%、スーパーマーケットでは約10%となっており、今後も拡大が見込まれます。
セルフレジのメーカーとしては、東芝テック・NECプラットフォームズ・富士通フロンテックの3社が有力です。また、スマートフォンを使って商品のバーコードを読み取り、支払いを行う「スマホレジ」も登場しており、AirレジやSquareなどのタブレットPOSレジメーカーも参入しています。
AIレジ
AIレジとは、人工知能(AI)を使って商品の画像認識や顔認識を行い、支払いを行うレジのことです。セルフレジと比べて、バーコードの読み取りや支払いの操作が不要で、さらにスピーディーで快適なレジ体験ができるというメリットがあります。
AIレジの市場規模は、2020年には約100億円でしたが、2025年には約1,000億円になると予測されています。AIレジの導入率は、まだ低い水準ですが、今後はコンビニやスーパーマーケットだけでなく、飲食店やドラッグストアなどにも広がっていくと見込まれます。
AIレジのメーカーとしては、Amazonが提供する「Amazon Go」が有名です。Amazon Goは、店内に入る際にスマートフォンでQRコードを読み取り、店内のカメラで商品や顔を認識し、店を出るときに自動で支払いが行われるというシステムです。Amazon Goは、2020年には米国で約30店舗を展開しており、日本でも2024年に初出店すると報じられています。
他にも、日本のスタートアップ企業である「Zippin」や「Standard Cognition」などもAIレジの開発や提供を行っており、競争が激化しています。
POSレジは、IT化やAI化の進展によって、さまざまなタイプやメーカーのものが市場に出ています。POSレジの市場規模やシェア率は、ターミナルPOSレジとタブレットPOSレジ、セルフレジとAIレジという2つの軸で見ることができます。今後は、セルフレジやAIレジなどの非接触型のレジが増えていくと予想されます。POSレジの選び方は、店舗の規模や業種、コストや機能などによって異なりますが、最新の市場動向やトレンドを把握することが重要です。
Q&A
- Qレジメーカー 一覧とはどのようなものですか?
- A
レジメーカー 一覧とは、POSレジ(Point of Sale Register)と呼ばれる、商品の販売情報や在庫管理などを行うレジスターを提供するメーカーの一覧です。POSレジには、ターミナル型やタブレット型、パソコン型、決済端末一体型など、さまざまな種類があります。
- Qレジメーカー 大手とはどのようなメーカーですか?
- A
レジメーカー 大手とは、POSレジの市場で高いシェアを持つメーカーのことです。ターミナル型のPOSレジでは、東芝テック、NECプラットフォームズ、富士通フロンテックの3社が約8割のシェアを占めています。タブレット型のPOSレジでは、Airレジ、スマレジ、ユビレジの3社が高いシェアを誇っています。
- Qposレジ 普及率とはどのようなものですか?
- A
posレジ 普及率とは、店舗や業種ごとにPOSレジを導入している割合のことです。飲食店リサーチによると、飲食店におけるPOSレジの導入率は41.6%となっています。7一方、世界全体では、クラウド型のPOSレジの市場規模は2020年に22億ドルで、2027年には100億ドルに達すると予測されています。
- Qposレジ業界 マップとは何ですか?
- A
posレジ業界 マップとは、posレジの種類やメーカーを分類して一覧にしたものです。ターミナルposレジ、タブレットposレジ、パソコンposレジ、決済端末一体型posレジなどがあり、それぞれに特徴やメリットがあります。posレジ業界 マップを見ると、posレジの選び方や導入のポイントがわかりやすくなります。
- Qpos業界は今後どのように変化していくと予想されますか?
- A
pos業界は今後、クラウドposレジやモバイルposレジの普及が進むと予測されます。クラウドposレジは、インターネットに接続されたタブレットやスマートフォンで利用できるposレジで、低コストで導入できることや、データの管理や分析が容易なことがメリットです。モバイルposレジは、持ち運びができるposレジで、店舗内や外での販売に対応できることや、キャッシュレス決済に対応できることがメリットです。世界のクラウドposレジの市場規模は、2020年に22億ドルでしたが、2027年には100億ドルになると予測されています3。国内のモバイルposレジの市場規模は、2018年に73億円でしたが、2024年には200億円になると予測されています。
- Qposレジメーカーのシェアランキングはどのようになっていますか?
- A
posレジメーカーのシェアランキングは、ターミナルposレジとタブレットposレジで異なります。ターミナルposレジでは、東芝テック、NECプラットフォームズ、富士通フロンテックの3社が市場の約8割を占めており、各社は顧客のニーズに応える周辺機器やposシステムを提供しています。タブレットposレジでは、Airレジ、 スマレジ 、ユビレジの3社がシェア率が高く、それぞれAirレジが665,000アカウント以上、 スマレジ がアクティブ店舗38,000店舗以上、ユビレジが30000店舗以上となっています。
- Qタブレットposレジのシェアはどのくらいですか?
- A
タブレットposレジのシェアは、国内のposレジ市場全体の約4割を占めています。タブレットposレジは、導入の手軽さや低価格でありながら充実した機能を持っていることから、小規模店舗から大型店舗まで幅広く利用されています。また、海外の大手posレジメーカーも日本市場に参入しており、シェアを伸ばしています。
- QPOSレジ業界で使われているものランキングは?
- A
POSレジ業界で使われているものランキングは、POSレジの種類や機能によって異なりますが、一般的にはターミナル型POSレジとタブレット型POSレジの2つに分けられます。ターミナル型POSレジは、レジ本体とプリンター、ディスプレイ、キーボードなどが一体化したもので、高性能で安定していますが、導入費用やメンテナンス費用が高いというデメリットがあります。タブレット型POSレジは、iPadやAndroidタブレットに専用のアプリをインストールして利用するもので、初期費用や月額費用が安く、操作も簡単で柔軟ですが、ネットワークや電源のトラブルに弱いというデメリットがあります。
- QPOSレジメーカーランキングは?
- A
POSレジメーカーランキングは、市場規模やシェア率によって変わりますが、2021年現在の世界市場シェアでは、フランスのインジェニコが1位、日本の東芝テックが2位、米国のベリフォンが3位、中国のPAXが4位となっています。日本国内では、東芝テックが35%のシェアでトップであり、NECプラットフォームズ、富士通フロンテック、カシオ、寺岡精工、ビジコムなどが続いています。タブレット型POSレジでは、Airレジ、スマレジ、ユビレジなどがシェア率が高いと言われています。
- QPOSレジ業務とは何ですか?
- A
POSレジ業務とは、POSレジを使って行う店舗の業務のことです。POSレジ業務には、レジ会計、売上集計、在庫管理、顧客管理、勤怠管理、座席管理、キャッシュレス決済、システム連動などが含まれます。POSレジ業務は、店舗の効率化や売上向上に大きく貢献するとともに、顧客満足度やリピート率の向上にもつながります。
- QPOSレジの最大手は?
- A
POSレジの最大手は、前述したように市場規模やシェア率によって異なりますが、世界的にはインジェニコが最大手であり、日本国内では東芝テックが最大手と言えます。また、タブレット型POSレジでは、Airレジが最大手と言われています。